2012年09月01日
フィリピンでのプロジェクトの事
ようやくフィリピンでのことを報告いたします。
２０１０年にJICA沖縄のお仕事で訪れたサモアがきっかけで、世界中にSIMPLE PAPER MADEを広げようと決めました。
今年の初めに、そのときに知り合ったSさんという方がフィリピンのイロイロという町で障がいを持つ方々のいる事務所へ海外青年協力隊として行く事になったと聞きました。
しばらくして彼女へ連絡をして、もしかしてこのアイデアが有効に使われそう？と聞いたら、少ない援助だけで団体を動かしていて、収入も無いので財政が悪く、やりたい事をするには資金が足りないので、もし売れる商品がみんなで作れたらとても嬉しい。と要望がありました。
以前から障がいを持つ方々と何か商品づくりがしたいと思っていたので、とりあえず、行きます！と答えて、夏休みを利用して行くことにしました。
しかし、簡単に行くと言ったはいいが、実際何をする？という事になり、Sさんとスカイプなどで現地の事などを聞き、リサーチをした結果、メッセージカードの需要がけっこうあるという事が分かり、それならそれを作ろう！という事になりました。
ダンボール箱（ケース）もさまざま。
製作に関わる人の障害のケースもさまざま。
カードもさまざまなケースで使えるものにする。
ということで、「CASE BY CASE CARD 」という名が決まりました。
出発前に名前が決まり、お互いイメージがぐっとしまり、やりたい事を整理して考える事が出来て、様々なケースを考えて僕はカードのデザインを考えることにしました。
とは言っても、作業するのは障がいがある人でも作れて、オシャレで、かつ売れなきゃいけない。
ハードルは最初から高かったです。
試行錯誤をかなり行って、ようやく生まれたのがこのサンプル。
封筒に入れるタイプ。メッセージは折りたたみ。
メッセージを書いた後、折って、マスキングテープでとめると、便箋みたいになるデザイン。（ノリが不要）
メッセージを書いた後、折って、マスキングテープでとめると、便箋みたいになるデザイン。（ノリが不要）
紙一枚から作りやすいサイズをイメージして、なるべく無駄が出来ないように大中小と有効に紙を使えるようにと、この３種類にしました。
最初のデザインは、手間はかかりますが、しっかりしたのを一つは作るべきだと思い考案されました。
残りの二つは、作るのを極力簡単に、そして、材料費を少なくしたいということと、ゴミを減らしたいということで考案。
出発直前に決まったこのデザインを元にいざフィリピンへ！
しかし、出発前日の８月7日に空港のあるマニラは洪水で大変！という情報が入ってきましたが、8日当日はとりあえず出発。
台湾経由で向かったマニラ。しかし、空港着陸直前に眼下に見えたのは水没した町が。。。
恐怖の着陸でした（笑）。
空港は無事でしたが、町は混乱していると当日に情報があったので、その日のマニラ一泊、翌日イロイロへ飛行機で飛ぶ予定でしたが、その日の最終便でイロイロへ向かう事に予定を変更。
しかし、移動や待たされたり、振り回されたりして、結局当日のチケットを入手出来ず、諦めて、予約していたホテルへタクシーで移動。途中、水に浸かりながら走る事はありましたが、無事に到着。ホテルの周りも何もなかったです。
9日、朝一番の飛行機でイロイロのあるパナイ島へ。
1時間ほどのフライトで着いたイロイロ。前日まで豪雨だったのに快晴！と歓迎ムード。ちなみにこの時期は雨期です。
着いて、直ぐに文房具店へ行き、はさみやカッター、ノリなどの材料を調達。
そして、Sさんの勤めるADP-Iへ。
自己紹介もぱっと済ませ、さっそくSIMPLE PAPE MADEのやり方をみんなでしました。
実は１０日からセブ島へJAPAN FESTIVALというイベントへ参加するということが決まっていて、そこで実際カードを売ってみよう！ということになっていたので、それ用に製作も兼ねて作業しました。
一通り、作業を教えながら製作を行い１０日の出発ギリギリまで製作していざセブへ！飛行機で出発しました。
着いてからも休む暇もなく夜中まで作業を行い、現地でデザインをお願いしていたスタンプのデザインのカードを中心に沢山のカードを作りました。サンプルではマスキングテープでとめるという案も、みんなに見せたらそんなのいらないよ！とアドバイスを頂き、さらにエコになりました（笑）
１１日JAPAN FESTIVAL
アヤラモールという巨大なショッピングモールへ。ブースで仕切られた中に５組が展示と販売をしなきゃいけないという厳しい状況の中で、壁一面を使って展示をしました。
しかし、前半全然売れず。。。。
Sさんのプレゼンにも反応はいまいち。
こちらに焦りが出てきた所へ、最初のお客様！
手描きの８０ペソのカードを購入してくれました！
初めて売れた時はSさんとハイタッチしました。
この調子で売れてくれーと願ってましたが、そのあとはパタリと静か。
夕方になり、これではいかんとSさんと相談した結果、トレーに置いて売ってみようということになり、早速買ってきて、Sさんに座ってもらい販売を再開。
考えてみるとこれは車椅子の高さでもあって、今後の事を考えて是非このスタイルでやってみなきゃいけなかった。
すぐにお客様が足を止めてくれて、Sさんの接客→購入！
その後もお客さんが絶えず、２時間くらいで５００ペソほど売れました。
まさかの売り上げに、僕等二人は感動感動。
手応えをつかんで、その日の夜も徹夜して二日目のイベントへ。
朝から沢山のお客様に購入して頂き、２日間のトータルが約２０００ペソ！これは一食あたり３０ペソ（６０円ほど）から考えたらもの凄い売り上げでした。
購入してくれたお客様はほぼ現地の方々。しかも若い子が多かった。
そんな感じで頑張った、二人。
そして、いいお知らせを土産にイロイロへ戻り、みんなの気合いも入り３日間のみっちりトレーニングをおこないました。
そして、そこで作ったSIMPLE PAPER MADEの英語バージョンとカード作りの様子を動画にしました。
http://youtu.be/uL4aVReQHWc
http://youtu.be/aT4l1JoYpW4
という感じで、頑張ってきたフィリピンのプロジェクト。
僕が行って、何かいい事が生まれればなと思って向かったんですが、結果いい事になってホント嬉しいです。
今後は、現地での販売を中心にアイデアの普及を行ってくれるみたいです。
ほか、Sさんのブログでも紹介してもらってます。
よかったら読んでください。
実は最後は涙ありの感動的なプロジェクトになりました。
ほか、製法を元に今後は広くネットワークを作りたいと考えているのでFacebookでfanpageを立ち上げました。
日本語版と英語版があります。
よかったら見て下さい。もっと情報載せています。
ふう、長々と読んでくれてありがとうございます。
久々にこんなに長い長文のブログ書きました、笑。
あ、ビッキー回復してきました。
ご心配おかけしています。
儀間朝龍HP
２０１０年にJICA沖縄のお仕事で訪れたサモアがきっかけで、世界中にSIMPLE PAPER MADEを広げようと決めました。
今年の初めに、そのときに知り合ったSさんという方がフィリピンのイロイロという町で障がいを持つ方々のいる事務所へ海外青年協力隊として行く事になったと聞きました。
しばらくして彼女へ連絡をして、もしかしてこのアイデアが有効に使われそう？と聞いたら、少ない援助だけで団体を動かしていて、収入も無いので財政が悪く、やりたい事をするには資金が足りないので、もし売れる商品がみんなで作れたらとても嬉しい。と要望がありました。
以前から障がいを持つ方々と何か商品づくりがしたいと思っていたので、とりあえず、行きます！と答えて、夏休みを利用して行くことにしました。
しかし、簡単に行くと言ったはいいが、実際何をする？という事になり、Sさんとスカイプなどで現地の事などを聞き、リサーチをした結果、メッセージカードの需要がけっこうあるという事が分かり、それならそれを作ろう！という事になりました。
ダンボール箱（ケース）もさまざま。
製作に関わる人の障害のケースもさまざま。
カードもさまざまなケースで使えるものにする。
ということで、「CASE BY CASE CARD 」という名が決まりました。
出発前に名前が決まり、お互いイメージがぐっとしまり、やりたい事を整理して考える事が出来て、様々なケースを考えて僕はカードのデザインを考えることにしました。
とは言っても、作業するのは障がいがある人でも作れて、オシャレで、かつ売れなきゃいけない。
ハードルは最初から高かったです。
試行錯誤をかなり行って、ようやく生まれたのがこのサンプル。
封筒に入れるタイプ。メッセージは折りたたみ。
メッセージを書いた後、折って、マスキングテープでとめると、便箋みたいになるデザイン。（ノリが不要）
メッセージを書いた後、折って、マスキングテープでとめると、便箋みたいになるデザイン。（ノリが不要）
紙一枚から作りやすいサイズをイメージして、なるべく無駄が出来ないように大中小と有効に紙を使えるようにと、この３種類にしました。
最初のデザインは、手間はかかりますが、しっかりしたのを一つは作るべきだと思い考案されました。
残りの二つは、作るのを極力簡単に、そして、材料費を少なくしたいということと、ゴミを減らしたいということで考案。
出発直前に決まったこのデザインを元にいざフィリピンへ！
しかし、出発前日の８月7日に空港のあるマニラは洪水で大変！という情報が入ってきましたが、8日当日はとりあえず出発。
台湾経由で向かったマニラ。しかし、空港着陸直前に眼下に見えたのは水没した町が。。。
恐怖の着陸でした（笑）。
空港は無事でしたが、町は混乱していると当日に情報があったので、その日のマニラ一泊、翌日イロイロへ飛行機で飛ぶ予定でしたが、その日の最終便でイロイロへ向かう事に予定を変更。
しかし、移動や待たされたり、振り回されたりして、結局当日のチケットを入手出来ず、諦めて、予約していたホテルへタクシーで移動。途中、水に浸かりながら走る事はありましたが、無事に到着。ホテルの周りも何もなかったです。
9日、朝一番の飛行機でイロイロのあるパナイ島へ。
1時間ほどのフライトで着いたイロイロ。前日まで豪雨だったのに快晴！と歓迎ムード。ちなみにこの時期は雨期です。
着いて、直ぐに文房具店へ行き、はさみやカッター、ノリなどの材料を調達。
そして、Sさんの勤めるADP-Iへ。
自己紹介もぱっと済ませ、さっそくSIMPLE PAPE MADEのやり方をみんなでしました。
実は１０日からセブ島へJAPAN FESTIVALというイベントへ参加するということが決まっていて、そこで実際カードを売ってみよう！ということになっていたので、それ用に製作も兼ねて作業しました。
一通り、作業を教えながら製作を行い１０日の出発ギリギリまで製作していざセブへ！飛行機で出発しました。
着いてからも休む暇もなく夜中まで作業を行い、現地でデザインをお願いしていたスタンプのデザインのカードを中心に沢山のカードを作りました。サンプルではマスキングテープでとめるという案も、みんなに見せたらそんなのいらないよ！とアドバイスを頂き、さらにエコになりました（笑）
１１日JAPAN FESTIVAL
アヤラモールという巨大なショッピングモールへ。ブースで仕切られた中に５組が展示と販売をしなきゃいけないという厳しい状況の中で、壁一面を使って展示をしました。
しかし、前半全然売れず。。。。
Sさんのプレゼンにも反応はいまいち。
こちらに焦りが出てきた所へ、最初のお客様！
手描きの８０ペソのカードを購入してくれました！
初めて売れた時はSさんとハイタッチしました。
この調子で売れてくれーと願ってましたが、そのあとはパタリと静か。
夕方になり、これではいかんとSさんと相談した結果、トレーに置いて売ってみようということになり、早速買ってきて、Sさんに座ってもらい販売を再開。
考えてみるとこれは車椅子の高さでもあって、今後の事を考えて是非このスタイルでやってみなきゃいけなかった。
すぐにお客様が足を止めてくれて、Sさんの接客→購入！
その後もお客さんが絶えず、２時間くらいで５００ペソほど売れました。
まさかの売り上げに、僕等二人は感動感動。
手応えをつかんで、その日の夜も徹夜して二日目のイベントへ。
朝から沢山のお客様に購入して頂き、２日間のトータルが約２０００ペソ！これは一食あたり３０ペソ（６０円ほど）から考えたらもの凄い売り上げでした。
購入してくれたお客様はほぼ現地の方々。しかも若い子が多かった。
そんな感じで頑張った、二人。
そして、いいお知らせを土産にイロイロへ戻り、みんなの気合いも入り３日間のみっちりトレーニングをおこないました。
そして、そこで作ったSIMPLE PAPER MADEの英語バージョンとカード作りの様子を動画にしました。
http://youtu.be/uL4aVReQHWc
http://youtu.be/aT4l1JoYpW4
という感じで、頑張ってきたフィリピンのプロジェクト。
僕が行って、何かいい事が生まれればなと思って向かったんですが、結果いい事になってホント嬉しいです。
今後は、現地での販売を中心にアイデアの普及を行ってくれるみたいです。
ほか、Sさんのブログでも紹介してもらってます。
よかったら読んでください。
実は最後は涙ありの感動的なプロジェクトになりました。
ほか、製法を元に今後は広くネットワークを作りたいと考えているのでFacebookでfanpageを立ち上げました。
日本語版と英語版があります。
よかったら見て下さい。もっと情報載せています。
ふう、長々と読んでくれてありがとうございます。
久々にこんなに長い長文のブログ書きました、笑。
あ、ビッキー回復してきました。
ご心配おかけしています。
儀間朝龍HP
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